スーパーのレジ待ち行列。
ぼーっとしてたら前には親子。
子供が母親に「お願いお願いお願い・・・!」と何かをせがんでいて、母親は笑顔でそれに答えている。
そのうち子供が列から離れて何か食玩のようなものを持ってきた。
母親は「それでいいの?」と確認しながらカゴに入れさせる。
ああ、コレを買ってほしくて「お願い」って言っていたのか。
その時ふと思った。
私は人に、ここまで「お願い」をしたことがあっただろうか。
子供のころを思い出しても全然心当たりがない。
学生時代から社会人になっても、心当たりがない。
仕事では・・・常識の範囲内での「お願い致します」はあるけれども。
そんな「どーしても!お願いします!!ね?いいでしょ?お願い!!」みたいなことは一度もない。
子供のころ「ダメ」って言われたら簡単に引き下がる感じだったなぁ。
ある程度大きくなって親とスーパーに買い物に行った時、自分が食べたいモノがある時「食べたいんだけど(カゴに)入れても良い?」っていちいち確認を取ってた。
そしたら親から「食べたいんだったら勝手に入れたらいいでしょうが」って笑いながら言われたわ。
なんか遠慮しちゃうんだよね。
親と買い物に行くと親が支払いをしてくれるから、、、ねぇ。
親からしたら、子供のくせに何遠慮してんだかって感じだったと思う。
今は(と言ってもたまにしかないのだが)もう何も確認せずにホイホイカゴに入れる様になりましたが。笑
他にも大人になってから人に「お願い」をするときは
「もし良かったら」「可能であれば」「ダメだったら良いんですけど」
みたいな前置きがあっての「お願い」。
お願いをした人の迷惑にならない様にって思いもあるけれども、
断られた時の保険を自分にかけているのかもしれません。
「お願い」を連呼していた子供がなんか羨ましく思った。
そこには自分の意思があるし、自分が得たいものを得るための手段を講じている。
そして他人の目は気にしない。
今の私に無いものと欲しいものが詰まっているような感じがした。
人におねだりできるような精神力があったら、もっと楽に生きられたんじゃないかって思うよ。本当に。